• 高性能INSによりリアルを再現
    次世代ドローンLiDAR

    FLIGHTS SCAN®

    国土地理院「公共測量マニュアル※」準拠
    ※ 作業規程の準則に反映される以前の国土地理院「UAVレーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」

「FLIGHTS SCAN®」とは

空からの測量のために生まれた“空測用”LiDAR

測量に用いるLiDARでは、現況地形に対する正確度と精度の高さが求められます。
そのためにはもちろん測量データを形作る点群の取得数や対応可能な地形種別の決め手となるセンサー性能が重要です。
しかし、静止した状態ではなく、空中を移動しながらデータを取得するドローン搭載型LiDARの性能を左右するものは、センサーだけではありません。「INS(慣性航法システム)」はセンサーの移動速度や姿勢、位置変化などを計測する役割を果たし、精度の高いデータを取得するために非常に重要な要素です。
FLIGHTS SCAN®は、特にこのINSがシステム全体の精度に与える影響に着目して開発された、測量のプロフェッショナルのための"空測用"LiDARです。

INS(慣性航法システム):

姿勢や速度、相対位置の算出を行う、システム全体の精度に影響を与える重要なパーツ。
「慣性計測装置(IMU)」「GNSS受信機」そして、これらから得られる複数のデータからより確実性の高い情報を抽出する「センサーフュージョンソフトウェア」から構成される。

INS(慣性航法システム)

  • IMU

    Inertial Measurement Unit(慣性計測装置)の略。姿勢制御のためのセンサーの総称。
    各物理運動パラメータ(加速度、回転角加速度、ジャイロなど)への応答、検出、計測を行う。

  • GNSS受信機

    衛生システムからの信号を受信し、緯度・経度に変換して高精度な位置情報を取得するための装置。
    受信する信号にはGPS(米国)、QZSS(日本)、GLONASS(露)、BeiDou(中国)などがある。

  • センサーフュージョン
    ソフトウェア

    複数のセンサーまたは異なるソースから取得したデータを組み合わせ、より確実性の高い情報を抽出するためのソフトウェア。

ラインナップ

  • XT32
  • XT32M2X
  • FLIGHTS SCAN® XT32
  • XT32

    Hesai社の360度全方位型センサー“XT32”とInertial Labs社の高性能INS“INS-D”をインテグレートした空測用LiDARです。
    国土地理院「公共測量マニュアル※」記載の各種基準を満たす推奨対地高度は30m〜80m。
    最大2リターンまで受信可能なマルチリターン機能を備えています。

    ※ 作業規程の準則に反映される以前の国土地理院「UAVレーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」

    仕様

    搭載センサー XT32/Hesai 測定距離/m 120
    スキャン点群数/秒 1,280,000(リターン数2の場合) 点群数/秒(1リターンの場合) 640,000
    最大リターン数 2 システム精度(水平)cm 3-5
    運用推奨高度/m 30-80 システム精度(垂直)cm 3-5
    公共測量 水平視野角/° 360
    対応ドローン(DJI) Matrice 600 Pro, Matrice 300 RTK, Matrice 200 シリーズ V2 レーザークラス 1
    対応ドローン(その他) 石川エナジーリサーチ:ビルド・フライヤー サイズ/(LxWxH)mm 207 × 121 × 195
    原産国 米国 重量/kg 1.85
  • FLIGHTS SCAN® XT32M2X
  • XT32M2X

    Hesai社の360度全方位型センサー“XT32 M2X”とInertial Labs社の高性能INS“INS-D”をインテグレートした空測用LiDARのハイエンドモデルです。
    国土地理院「公共測量マニュアル※」記載の各種基準を満たす推奨対地高度は30m〜120m。
    最大3リターンまで受信可能なマルチリターン機能を備えています。

    ※ 作業規程の準則に反映される以前の国土地理院「UAVレーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」

    仕様

    搭載センサーXT32M2X/Hesai測定距離/m300
    スキャン点群数/秒1,920,000(リターン数3の場合)点群数/秒(1リターンの場合)640,000
    最大リターン数3システム精度(水平)cm3-5
    運用推奨高度/m30-120システム精度(垂直)cm3-5
    公共測量水平視野角/°360
    対応ドローン(DJI)Matrice 600 Pro, Matrice 300 RTK, Matrice 200 シリーズ V2レーザークラス1
    対応ドローン(その他)石川エナジーリサーチ:ビルド・フライヤー
    ソニー:Airpeak S1
    サイズ/(LxWxH)mm207 × 121 × 195
    原産国米国重量/kg1.56

「FLIGHTS SCAN®」の3つの特長

特長1. 高性能INS搭載で公共測量にも利用可能

ドローン等の移動型プラットフォームに搭載するLiDARを選択する上で「どれだけ正確な位置情報が取得できるか」は、精度に大きな影響を与える重要な要素です。
FLIGHTS SCAN®は、慣性システム開発において20年以上の実績を持ち、世界20ヶ国以上で航空宇宙や自動運転、防衛など幅広い分野への慣性システムの提供を行う米Inertial Labs社の高精度INSを内蔵しています。

公共測量マニュアル※

FLIGHTS SCAN®

測位精度〜5cm0.5cm
速度精度〜0.015m/s0.015m/s
姿勢精度〜0.025°0.006°
方位精度〜0.080° 0.03°

※ 作業規程の準則に反映される以前の国土地理院「UAVレーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」

特長2. 生産性を最大化するスマートなオペレーション

データ取得から成果データの作成まで、大幅な工数削減が期待できます。

従来のドローンLiDARでもオペレーションの手間さえかければ一定の精度の成果品を作成できます。高性能INSを搭載したFLIGHTS SCAN®では、データ取得から解析まで簡潔なオペレーションにより高い精度の成果品の作成が可能です。

  • 01

    イニシャライズ

    飛行前の待機時間たったの30秒。離陸後、前進させ8の字を行ない、IMUキャリブレーションを行ます。

  • 02

    ミッションフライト

    INSの累積誤差が少なく、長時間の計測が可能。最大10m/sのフライト速度と、1フライト最大30分の飛行時間によって、1フライト20〜30haの計測が可能です。また、バッテリーのホットスワップを行うことにより、継続してより広い面積の計測が可能です。

  • 03

    データのダウンロード

    センサー付属のUSBからPCにコピペするだけ。点群データ・画像データを一括で読み込めます。

  • 04

    点群生成

    難しい操作なし、1クリックで点群生成。INSの精度が良いため、点群のバラつきが少なく、ノイズ除去などの後処理も少なくて済みます。

  • 05

    点群着色

    点群データへの着色も1クリックで完了。前処理で作成したデータを読み込み、必要な画像を選択するだけで色付けを行えます。完成したデータはLASデータに出力できます。

特長3. MMS(車両搭載)やハンドヘルドにも対応

高性能INSを搭載したFLIGHTS SCAN®は、ドローンによる空からの測量のみに留まらず、MMS(モービルマッピングシステム)やハンドヘルドといったマルチユースに対応可能です。

  • MMSとは?

    MMS(Mobile Mapping System)は、車両にLiDARシステムおよびアンテナを組み合わせて搭載し、走行しながら周辺の3次元データ(レーザー点群含む)を取得する車両搭載型計測装置です。主な用途は次の通りです。

    • 道路沿線情報の取得(建造物・街路樹・道路自体の状況の把握など)
    • 市街地全体など広範囲のデータ取得
    • UAV-LiDARの補間測量

「FLIGHTS SCAN® MMS」の強み

2023年現在、MMSは、官公庁や自治体の案件受託企業や大型施設の管理企業など、ごく一部の企業・団体のみが利用している状態です。FLIGHTSは、現在MMSが普及していない原因が「機材価格が高額であること」「用途が限定的であること」の2点であると捉え、これらを解決しMMSの普及を目指すべく「FLIGHTS SCAN® MMS」を開発しています。

  • 01. 高性能INS

    ミサイルにも使用されるほどの高性能なINSを搭載。高速移動するMMSの中でも、より優れた性能を発揮します。

  • 02. 複数プラットフォームで多様な用途に対応

    MMSだけではなく、ドローンやハンドヘルド(手持ち)など複数のプラットフォームに対応。活用の幅が広がります。

  • 03. こだわりの「高性能×低価格」

    点群数は640,000pts/s、その他スペックも十分に業務対応可能な水準となる予定です。MMS(車両搭載)オプションとしてお求めやすい価格でご提供(LiDAR システム代別途)。精度も担保しつつ、引き続き「高性能×低価格」を追求します。

※ いずれも2023年5時点。開発段階につき、販売時には仕様・価格・外観等が異なる場合がございます。

FLIGHTS SCAN MMS® 取得データ( 左:反射強度での表示 / 右:標高でのカラー表示)

FLIGHTS SCAN MMS® 取得データ

その他の機能

360度全方位型センサーで急斜面にも強い

FLIGHTS SCAN® XT32/XT32M2Xは、Hesai社製の360度全方位型レーザーセンサーを搭載。フロントスキャン型では計測が困難な傾斜地でも使用可能です。また、納品前に32のレーザー側線それぞれのキャリブレーション数値を確認・調整し、ベストな状態でお届けいたします。

  • 公共測量
    マニュアル※

    FLIGHTS SCAN®

    レーザー走査角90度〜360度
    スキャン点群数640,000pts/s
    リターン数2(XT32),3(M2X)
    ※ 作業規程の準則に反映される以前の国土地理院「UAVレーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」

WYSIWYG

一般的な低価格帯センサーの場合、自動フィルタリングを経て一見厚みのない点群が処理結果として表示されます。しかし具体的な処理過程が不明なため、取得したデータの精度を正しく評価することは困難です。一方、FLIGHTS SCAN®では生の点群データに対して自動フィルタリング等を経ずして、正確かつ精度が高いデータを処理結果として表示します。

下図は、ある植生地を「FLIGHTS SCAN®」と「他社製品」で測量して抽出した点群の“生データ”です。FLIGHTS SCAN®の方が点群がバラついているように見えますが、実は、草が生えていた箇所は草が生えていた箇所として正確に表現しています。一方、他社製品は一見厚みのないバラつきの少ないデータに見えますが、本来は草が生えていた箇所を自動でフィルタリングしており、正しいデータとは言えないものになっています。

WYSIWYG(FLIGHTS SCAN®と他社製品の比較)

欲しいデータを自由に編集

FLIGHTS SCAN®では生の点群データを取り込んだ後に、利用者が自由に設定が可能な項目(走査角、高度範囲、反射率、面積範囲など)があること、またその処理スピードの速度についても十分なことから、「利用者が欲しい情報を自分で編集すること」が可能です。

欲しいデータを自由に編集(走査角を90°に変更)

取得データ例

FLIGHTS SCAN®は、高性能なレーザーセンサーおよびシステムにより、計測対象の形状や構造を忠実に再現した点群作成が可能です。更に、FLIGHTS SCAN®で取得した点群は従来のLiDARと比較しても厚みが薄く、まとまった綺麗な層として確認することができます。

※同じプレハブ屋根をスキャンした点群データ

低価格×高性能

FLIGHTS SCAN®は高性能ながら、手の届く低価格を実現します。

LiDARを構成するパーツで最もコストがかかるのは、カメラやセンサーではなく「慣性システム」です。FLIGHTS SCAN®は、慣性システム開発において20年以上の実績を持ち、世界20ヶ国以上で航空宇宙や自動運転、防衛など幅広い分野への慣性システムの提供を行う米Inertial Labs社と共同開発。これが高性能でも低価格を実現できた理由です。

従来の数千万円クラスのLiDAR システムと同等以上の性能や精度をお求めやすい価格で。ドローン搭載型LiDAR 導入にかかる初期費用の回収リスクを最小限に抑えることができます。

開発パートナーInertial Labs

Inertial Labs社は航空宇宙や⾃動運転、防衛など幅広い分野に向けて、IMUなどの慣性システムの開発・製造、アプリケ ーションサービスの提供を⾏い、すでに世界20ヶ国以上で業界のニーズに応えるサービスや製品提供の実績があります 。

開発担当者より

Leo Z. L.

Inertial Labs/Director of Mapping Solutions Leo Z. L.

「FLIGHTS SCAN®」の優れている点は、より正確な成果が求められる測量業務向けに設計された基幹システムが内蔵されていることが挙げられます。
システムとして性能に大きく影響するこの内部の基幹部分には、FLIGHTS社からの要望を受け、Inertial Labs社(以下、当社)の次世代高性能INS(GPS-Aided Inertial Navigation System)を採用し、IMU部は、当社が開発製造した小型高性能なMEMSセンサーとなっています。
このIMUは、3軸の高精度加速度センサーと3軸のジャイロスコープを搭載し、適切な温度校正や補正を行い、最高の精度、安定性、使いやすさを実現しています。

加塩博士

株式会社FLIGHTS/執行役員 加塩 博士(Kashio Hiroshi)

弊社はこれまでにも数多くのドローンレーザーを扱ってまいりましたが、この「FLIGHTS SCAN®」で一度計測を実施すると、その圧倒的なパフォーマンスや使い勝手の良さに驚きます。当製品の開発に際して、弊社とInertial Labs社では日本の測量業界の皆様が求めるLiDAR製品に関する協議を繰り返し、数十回に及ぶフライトテストを実施してきました。その結果、皆様の期待にお応えできると自信を持ってお勧めできるLiDAR製品の開発に成功しました。
当製品の詳細をお伝えする無料オンラインイベント(ウェビナー)や、全国での実演会を実施しています。ご興味をお持ちいただけましたら弊社またはお近くの販売店までお問い合わせください。

導入事例・お客様の声

  • コメント1。コメント1。コメント1。コメント1。コメント1。コメント1。コメント1。コメント1。   株式会社111111 XXXさま
  • コメント2。コメント2。コメント2。コメント2。コメント2。コメント2。コメント2。コメント2。  株式会社2222 yyさま
  • コメント3。コメント3。コメント3。コメント3。コメント3。コメント3。コメント3。コメント3。コメント3。  株式会社3333 zzzzさま

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